AWSは好きで触る機会も多いのですがここのところ他のサービスやプロダクトはなかなか触る機会がありませんでした。
これではイカン!と思い今回は時間を作って Microsoft Azure
を触ってみました。
なぜAzureか?
先日のGoogle Cloud Nextに参加して、時間があるときに触るならGCPだなーと思っていたんですが・・・
みんな大好きガートナーのマジッククアドラント2017年版のIaaSでAWSに続き2位がAzureだと。
加えて、AWS技術者のためと記載があるオンライントレーニングがあるとのことだったので触ってみる事にしました。
オンライントレーニング
Microsoft Azure
を触ってみるとは言っても、何か急いでやることがあるわけではないので今回はマイクロソフト社が用意している無料のオンライントレーニングを利用してみました。
Azure Training Courses | Microsoft Learning
https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/azure-skills-training.aspx
たくさんあるオンライントレーニングの中から、
AWS の専門家のための Microsoft Azure
というわかりやすい名前のものにチャレンジしてみました。AWSはSAアソシエイトしか持ってないので全然専門家ではないのですが・・・
AWSの専門家のための Microsoft Azure | Microsoft Learning
https://openedx.microsoft.com/courses/course-v1:Microsoft+AZURE213x_JPN+2017_T2/about
当然この他にも無料で受講できる多数のオンライントレーニングがあり、今回利用したオンライントレーニングと同様に日本語化されているものも多いので、ご興味ある方は一度見てみることをおすすめします!
次はオンライントレーニングを受講するために必要なアカウントを取得していきたいと思います。
microsoft learning accountの取得
AWSの専門家のための Microsoft Azure | Microsoft Learning
https://openedx.microsoft.com/courses/course-v1:Microsoft+AZURE213x_JPN+2017_T2/about
上記オンライントレーニングサイトで利用するアカウントになります。登録はもちろん無料で入力項目も多くないのですぐに登録できると思います。
登録が完了したら今回受講するコースのAWS の専門家のための Microsoft Azure
を選択して受講ができるようにします。
このトレーニングサイトはOSSで提供されているOpen edX
というプラットフォームを利用してAzure上で動かしているようですねー
無料のAzureアカウントの取得
上記のサイトから登録すると
- ¥20,500の無料クレジット付与
- 30日間の完全無料期間
- 無料期間中の支払いはなし
の状態でAzureを使い始めることができるようです。 クレジットの付与とか期間限定での全サービス無料はすごく良いですねー
30日間の期間が終了しても無料枠が設定されているサービスは複数あるので、継続利用ができるのは助かりますね。
登録するにはクレジットカード
が必要になります。これはサイト上にも記載がありますが課金のためではなく、ID認証に使用されるようです。
また、登録確認のコードがSMSで送られてくるためSMSを利用できる電話番号が必要となります。
もしMicrosoftアカウントを持っていない場合には、まずMicrosoftアカウントの取得が必要となります。
ホーム - Microsoft アカウント
https://www.microsoft.com/ja-jp/msaccount/default.aspx
登録が終了してAzureポータルにログインすると、クレジットが付与されていることを確認することができます。
以上でアカウント関係の準備が終わったので、次はいよいよ本題であるオンライントレーニングを進めていきたいと思います。
オンライントレーニング 実践編
オンライントレーニングサイトにログインして、今回受講するAWS の専門家のための Microsoft Azure
を選択します。
あとはCourseタブを選択して、ドキュメントを順番に読み進めていくことでトレーニングを進めることができます。 ドキュメントはモジュールと言われる単位で章に分けられていて、各モジュールごとに1つのテーマを学習できるようになっています。
取得したAzureアカウントを利用するような部分はラボと呼ばれていて、基本的にはドキュメントに沿って自習していく形になります。
また、説明の動画が用意されていることがあり、動画自体は英語ですが動画横に字幕として日本が表示されているので、個人的に英語に弱いのでとても助かりました。
オンライントレーニングの最後には最終評価
として、これまでのトレーニングで得た知識をチェックする選択式の質問があります。
すべての質問に回答すると、最後にスコアが表示されます。 オンライントレーニングの終わりに任意回答のアンケートがあり、それですべてのオンライントレーニングが終了となります。
オンライントレーニングの詳細な内容については、受講して体験してもらうのが良いと思うので、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
個人的によかったところと、もうちょっとカイゼンしてもらえたら嬉しいなーと思ったところを記載してみました。
よかったところ
- ドキュメントが細かいところまで詳しく書いてある
- 関連するドキュメントなどにリンクされている
- モジュール単位で分割されているので、知りたい情報や学習したい部分がわかりやすい
- 最後に理解度を試せるのは良い
- Azure Active DirectoryやAzure Resource Managerなど、知らないことも多く勉強になった
- Azure Resource Managerが便利で素敵
- AWSとAzureの比較があることで理解しやすい部分もあった
もうちょっとカイゼン希望
- アカウント取得がちょっと面倒くさい
- オンライントレーニングならSandbox的なところで出来ると嬉しい
- 日本語化がおかしなところがある
- Azureのアイコンとサービス名を覚えるまで大変
- 最終評価で間違った問題だけを見られるとか工夫が欲しい
- もっと言うと間違った問題の正解がわからない
- 間違った問題の正解を表示するか、モジュールのどの部分を学習しなおしするのかリンクなりで案内してほしい
- 復習を行うときに便利だと思う
- CLIの実行がWindows OS前提っぽい?のはちょっと残念
- Linux仮想マシンへの接続は、Windowsより若干面倒に感じる
- Windowsと同じぐらい簡単に出来ると嬉しい
とにかくドキュメント量が多く質も素晴らしいので、丁寧に読んだりリンクされている先まで読んだりしているとなかなかの時間がかかります。
このコースを最大限に活用するため、各モジュールの学習に平均 3 ~ 4 時間をかけることをお勧めします。
と、最初に書かれていたので平均合計時間は 3 ~ 4 時間×6モジュールで18~24時間
かかる想定のようです。
で、実際にはどのぐらい時間がかかったのか?という所ですが・・・今回は細かく計測してないので正確ではないのですが、だいたい20時間前後ではないかと思います。
最初の方は細かくドキュメントを追っていたので思ったより時間がかかった印象で、慣れてきた中盤は引っかかる部分だけ読み込む形になり、Azure Active DirectoryやAzure Resource Managerなどの全然知らなかった項目で、また時間を使った感じになりました。
進め方は人それぞれかと思いますが、AWSの考え方と似ている部分があったり、以下のようにAWSとの比較をしてくれている資料が出てくる部分があったりとしますが、比較で覚えるのではなくAzureが持っている特徴を理解していくのがいいのかなぁーと感じました。
自分のペースで進めていけるので、トータル時間はそこそこ必要ですが無目的にAzureを触るよりは断然お勧めできます。私個人としてはAzure Active DirectoryやAzure Resource Managerのモジュールは大変勉強になりました。
もしAzureアカウントを取得するのが面倒であれば、一旦オンライントレーニングのアカウントだけでも良いので取得して、まとめられた豊富なドキュメントを読んでみるのがいいのではないかと思いますので、ぜひお試しください!
以上になります。